アメリカのサイト閲覧数ランキングで2位

マイスペースは、米国のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)として1位だった。SNSだけでなく、WEBサイト全体の閲覧数ランキングでは、ヤフーに次ぐ第2位だった(2006年)。イーベイやグーグル(Google)などを上回っていた。

米国内サイト閲覧ページ数ランキング
順位 サイト名 2005年2月の閲覧数 2006年2月の閲覧数 前年比(%)
ヤフー 377億7000万 303億8400万 ▲20%
マイスペース・ドット・コム 45億9700万 23億5660万 412%
MSN
(マイクロソフトのポータルサイト)
200億800万 182億2200万 ▲9%
タイム・ワーナー 341億200万 178億9300万 ▲48%
イーベイ 130億3800万 106億1200万 ▲19%
グーグル 54億800万 77億1800万 43%
Facebook(フェイスブック) 8億6600万 55億0600万 535%
コムキャスト 22億8100万 25億5300万 12%

(▲はマイナス)

(注)米コムスコア・メディア・メトリックス調べ


《マイスペースの概要》
サイト名 マイスペース・ドット・コム(https://www.myspace.com
所在地 カリフォルニア州サンタモニカ
設 立 2003年9月
創業者 クリス・デウォルフCEO(当時40歳)とトム・アンダーソン社長(当時30歳)
従業員 280人

マードックのニューズが買収

「マイスペース・ドット・コム」(カリフォルニア州)という会社が運営していた。2005年7月、ルパート・マードック率いる米メディア大手ニューズ・コーポレーションに買収された。

会員数が6000万人を超えた。その後、海外進出に力を入れた。日本などでのサイト開設には翻訳など手間のかかる作業が必要だが、日本の音楽・映画情報なども加えた日本独自のサイトに仕上げだ。

友人・知人との交流や人脈開拓に限らず最新の映画・音楽情報も提供し、有名人も利用する「かっこよさ」が売り物だった。米国では若者を中心に圧倒的な支持を得ていた。

会費無料

会費無料だった。14歳以上であれば誰でも会員になれた。会員は写真や誕生日などの基本的なプロフィールに加え、好きな音楽や映画なども記入できた。

似た趣味を持つほかの会員を探して意見交換などができた。多くのセレブや有名ミュージシャンも会員に名を連ねた。ファンとの交流の場として使っていた。

収入源はバナー広告とスポンサー契約

マイスペースの収入源はバナー広告とスポンサー契約あった。テレビや雑誌など既存の媒体離れの進む10代半ばから30代半ばを主な利用者ととした。広告出稿を望む企業が多かった。

日本では2006年当時、ミクシィが最大のSNSだった。会員数が300万人に達した。日記を通し近況報告や友人リストの公開など、身近な友人・知人との交流ツールとして人気が出た。


SNSとは

SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)とは、インターネットを使った交流の場である。年齢や趣味などのプロフィルや顔写真などを公開し、友人・知人との情報交換に利用する。友人をほかの友人に紹介したり、掲示板で同じ趣味の仲間を募ったり、人脈開拓に役立つとされる。当初は、匿名で書き込みできる掲示板と比べて、トラブルが少ないと言われた。
しかし、その後、匿名で使えるTwitter(ツイッター)などが登場し、悪質な誹謗中傷が増えた。